2011年の東日本大震災によって地下に埋まった配管がすべて寸断され、稼働しなくなった大手食品工場があった。復旧どころではなく逃げ出す業者が続出する中、震災翌日から着手し、わずか6日で工場の一部を仮稼働させたという稀有な職人集団がいた。
激しい余震の続く暗闇の中、汚水に浸かりながら引き裂かれた配管を手探りでひとつずつ見つけて繋ぎとめる。
なぜ、できたのか。危険を顧みなかったのか。
そんな問いかけに彼らは笑いながら答える。
「誰もやらないんだったら、やるしかないじゃない、困っているんだから」
愚直に仕事に徹する職人たちの生き方を描いたフォトブック。
- 2018年3月発行 A4サイズ
- 写真、文 林建次
- デザイン 高橋実
- 全88ページ オールカラー